測定器コントローラ用PC(SONY VAIO PCV-JX11P Windows XP)の故障診断実績
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測定器コントローラ用PC(SONY VAIO PCV-JX11P Windows XP)がエラー画面と共に起動しなくなった。測定を再開したいとご相談をいただき、当社で故障診断を行いましたのでご紹介いたします。
測定器コントローラPCがエラー画面と共に起動しなくなった
●ご相談内容
測定機コントローラとして使用しているWindows XP VAIOが以下のような故障してしまい立ち上がらなくなりました。
<PCからのメッセージ>
次のファイルが存在しないかまたは壊れているため、Windowsを起動できませんでした:<Windows root>system32¥hal.dll.上記のファイルをインストールし直して下さい。
HDD重度物理障害のため、アプリ復旧不可能(研究所でのデータサルベージ必須)
Windows9X系によくあるエラーにて起動不能になっております。
これは実際にDLLがないのではなく、レジストリが崩壊して、あたかもDLLがロードできないかのような現象になっているのです。
レジストリファイルをデータサルベージできるかが肝になります。
幸いにして、ある程度の磁気情報を抽出できたので、これをインデックス再構築、システムファイル上書きをしてWindows起動まで持っていきましたが、重要なアプリが起動しない状態でした。
したがって、最高レベルの最重度物理障害に対応した研究所でのデータサルベージが必須で、これを行っても測定器が使用できるようになる保証ができないことをお伝えしました。
修理をあきらめて新設備導入を決めました
かなり難しい状況であることをきっちり説明し、お客様が納得の上新設備に切り替える決断をいただきました。
正直、こちらのPCは、PCとしては治すことは容易です。しかし、弊社にとって、PC修理はあくまで手段であり、目的は設備の復旧としております。これが他社様と決定的に異なる部分です。
したがって、最重度物理障害から、失われたレジストリファイルを戻さない限りはどうやっても設備が動作するようにならないのです。