お客様コンピュータのデータ保持
どんなに技術が優れていても、お客様の大切なデータを消してしまってはメンテナンスをする意味がありません。メンテナンスを行う全数において、お客様のHDD(ハードディスク)の磁気情報のクローンを作成したうえで修理作業・検証作業を行っております。
クリーニング
基板のクリーニングは、実は最も基本的かつ効果的な延命手段です。基板にたまったほこりや塵により絶縁性能が劣化し、最悪の場合はショートに至る場合もあります。また、クリーニングを行い、部品の破損や変形を発見することにもつながるのです。
例えば、冬場に加湿器を導入した事業所にて複数のワークステーションが故障に至ったなどの事例もありました。
基板コーティング
長年運用している場合、内部電子部品表面に汚れが蓄積していることがほとんどです。さらには、湿気を吸ったり半田が腐食することもあります。特別に開発されたコーティング剤を使用すれば、無色透明の絶縁被膜コーティングを形成しプリント基板の吸湿やハンダの腐食を防いで耐久性・信頼性を向上することができます。
コンデンサ交換
Cをはじめとするコンピュータには、ほとんどの場合液体電解コンデンサが使用されています。
コンデンサの寿命は周囲温度に密接に関係しています。メーカーのカログではコンデンサの寿命は[規定寿命]の項目に周囲温度と併記されています。
一般的な電解コンデサでは105℃2000時間が多いです。
電解コンデサに寿命は温度が高ければ高いほど急速にたかまります。
一般的に温度が10℃上がる2倍の速さで寿命は短くなります。
逆にいえば10℃温度 を下げれば有効寿命は2倍のびることを示します。 推定寿命は近時式で求められます
例えば105℃で2000時間保証の電解コンデサを65℃で使用したとすると推定寿命は 2,000×2 (105-65)/10=32,000時間 およそ4年になります。 コンピュータの延命には、「コンデンサの交換」が非常に有効であることが理解できるかと思います。
接点復活処理
業務用コンピュータ、ファクトリーコンピュータ(FC)内部には多くのコネクターが使われています。これらは劣化しにくい金メッキが施されていることがほとんどですが、実際には接触不良になることが長年の経験でわかっております。ISAバスや、メモリのコネクタは特に延命に効果的です。 弊社では、洗浄、接点復活処理、コーティングと用途によって様々な溶剤・溶液を効果的に使い分けております。
冷却強化
多くの工業製品には、「アレニウスの法則」が適用できます。コンピュータも例外ではありません。
つまり、温度を10℃下げれば、寿命は2倍になります。
ピーシーエキスパートでは、入手しにくいインターフェースボードや、マザーボードの冷却を強化したり、省スペースコンピュータの筐体を大容量ケースに変更するなど様々な方法を使って、延命
を確実に行います。