生産停止の危機!データ復旧成功率30%の壁を越え、プレカットCAD/CAM装置を復活させたUnix搭載PC延命術
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木材加工の要であるプレカットCAD/CAM装置が、制御用PCの起動不能により完全に停止。OS(Unix)や専用ソフトのディスク類が一切無い中、弊社はHDDの深刻な物理障害と診断しました。データ復旧の成功率30%という厳しい状況下、弊社の専門技術と連携体制でデータサルベージに成功。その上で包括的な「修理+延命」を施し、設備は完全に復活しました。高額な設備更新を回避し、お客様の事業継続という経営課題を解決した事例です。
プレカットCAD/CAMが完全停止!ディスクもマニュアルも無い状況で、あと5年は使いたい
業務に不可欠なプレカットCAD/CAM装置の制御PCが、起動に時間がかかるようになった末、完全に起動不能となり、生産ラインが停止してしまいました。OS(Unix)や専用ソフトのインストールディスク、マニュアル類は一切なく、まさに八方塞がりの状態。高額な設備更新は避けたく、このPCを何とか修理して、最低でもあと5年間は安定して稼働させたい、との切実なご要望でした。
データ復旧を前提に、事業継続の未来を描く「修理+延命」と緊急脱出を図る「最低限の修理」の2プランをご提案
診断の結果、状況は極めて深刻でした。まず、HDDは深刻な物理障害を起こしており、お客様の財産であるCAD/CAMデータを取り出せる可能性は30%程度。これが最初の、そして最大の関門でした。
さらに、仮にデータが取り出せたとしても、PC本体は経年劣化の限界に達していました。メインボード、電源ユニット、冷却機構、RTCチップなど、いつ他の部品が連鎖的に故障してもおかしくない「時限爆弾」のような状態です。
この状況を踏まえ、お客様の経営判断に資するよう、弊社は2つの選択肢を提示しました。
①修理+延命プラン(推奨):データ復旧後、診断で判明した全ての劣化箇所(電源・メインボードのオーバーホール、冷却機構の刷新、RTCチップ交換)を修復し、ストレージを高信頼性の産業用部品へ換装。「今後5年間安心して事業を継続する」ための、弊社が最も推奨する未来への投資です。
②最低限の修理プラン:データ復旧と、起動に不可欠なストレージ交換のみを行う、業務停止状態からの「緊急脱出」を最優先するプラン。ただし、他の劣化部品は手つかずのため、短期的な再発リスクを伴います。
お客様の事業計画とご予算に応じて、最適な道筋をご選択いただくこと。それこそが弊社のコンサルティングの真価です。
復旧成功率30%の壁を突破!プレカットCAD/CAM装置は完全復活し、生産ラインを維持
まず、絶望的とされたHDDからのデータサルベージに、弊社の技術管理下で成功。お客様は、今後の長期安定稼働を見据え「修理+延命プラン」をご選択されました。劣化した電源ユニットやメインボードのコンデンサを全て高耐久品に交換、冷却機構もオーバーホールし、ストレージは産業用の高信頼性品へ換装。結果、UnixベースのCAD/CAMシステムは以前と変わらず完全に動作し、生産ラインは見事復活。お客様からは安堵と感謝の言葉をいただきました。