延命コンサルの現場から
COLUMN

【WindowsNT/2000/XP/7】古い産業用PCでエラーが表示された場合の対処法

2023.09.01延命コラム

エラーメッセージ

突然、パソコンに表示されるエラーメッセージ。驚いてしまうのも、仕方ありません。
WindowsNT/2000/XP/7などの古い産業用PCでは、その頻度も多くなります。
そこで今回は、WindowsNT/2000/XP/7パソコンでエラーメッセージが表示された時の対応方についてご紹介いたします。

WindowsNT/2000/XP/7パソコンでエラーメッセージが出る原因

エラーメッセージは、ハードディスクの中身(データ)が消える前兆でもあります。

「もう、ダメです」と、パソコンが自ら発信しているサインを、見逃してはいけません。
きちんと耳を傾け、早めに対応していきましょう。

エラーメッセージが表示される要因は、やはり、経年劣化。
経年劣化によってハードディスクが故障し、エラーメッセージ表示へと繋がります。そして暑さも、その引き金となっています。

     
  • 定期的なメンテナンスをしていない
  •  
  • 延命措置をしていない
  •  
  • 予備機を準備していない。

このような「ない」づくしの状態で古いパソコンをお使いではありませんか?
そして、「ない」づくしでの使用がとても危険な行為だと、認識されているでしょうか。
早めの対策を行わなければ、全てを失ってしまうかもしれません。

何年経ったらメンテナンスを考える?

実は、『何年』と年数で区切ることは、できません。
というのも、使い方、使用頻度、設置場所の環境など、様々な要因で大きく変わってくるから。目安としては、保証期間が過ぎれば、常にリスクと隣り合わせにあるのだと思っておいた方がいいでしょう。

『トラブルなく、順調に稼働している』からと言って、何もしなくていい訳ではありません。順調なときだからこそ、延命措置を行い、予備機を作成し、しっかりとメンテナンスを行うべきなのです。

エラーメッセージが表示されるPC

順調に使えているパソコンも、いつかは壊れる日が訪れます。
永久に壊れないパソコンなどありません。
壊れてしまった後に、「どうしよう……」と思ってみても、どうにもならないということを知って欲しいと思います。

[WindowsNT/2000/XP/7]エラーメッセージ例

  • エラーメッセージが表示されるPC1
  • エラーメッセージが表示されるPC2
  • エラーメッセージが表示されるPC3

写真のようなエラーメッセージが出たとき、お客様にできることはただ一つ。
パソコンをむやみに【触らない】ということ。

このようなメッセージが出たということは、ハードディスクの故障を表しています。
それなのに触ってしまうと、故障から壊滅状態に……。こうなれば、もう元に戻すことはできません。

ハードディスクが壊れるということは、制御アプリや操作アプリも全て失われることを意味します。細かな設定も、すべて無くなります。となれば、復旧はできません。

設備を入れ替えれば、パソコンは復旧します。しかし、アプリはもうありません。お金をかけても、手に入れることができません。
お金をかけ、設備を一新したとしても、元の状態に戻すことはもう出来ないのです。

エラーメッセージが表示された場合の対応法

業務用パソコンでエラーメッセージを目にした方の行動パターンは、大きく以下の3つに分かれます。

1. メッセージをコピーし、検索。ご自身でどうにかしようとされる方

2. 身の回りのパソコンに詳しい人に対処法を尋ねる方

3. 旧型パソコンの修理経験が豊富な専門家に相談される方

実は、この中の2つは、致命的な対応です。

正解は、ただ一つ。③です。
初期対応を間違えると、パソコンは壊滅状態に陥ってしまいますので、旧型パソコンの修理経験豊富な私たちのようなプロにご相談いただくことがベストです。

そのために、まずやって欲しいことは

「電源を切る」

たったこれだけです。ご自身で対応しようとするデータ損失のおそれもありますので、むやみに触らず、旧型パソコンの専門家に早めに相談して欲しいと思います。

ただし、専門家と言っても【旧型パソコンの修理経験が豊富なプロ】に限ります。

パソコン修理のプロとひとくちに言っても、内実は2パターンに分かれます。
それが、『旧型パソコンの修理にも精通しているプロ』と『新しいパソコンのみに対応しているプロ』。旧型パソコンと新しいパソコンの対応は全く異なるため、後者の場合、旧型パソコンの修理に対応できないのです。

もし、新しいパソコンに行う対応を旧型パソコンに施してしまうと、トドメの一発になってしまうこともあります。
これは、古いパソコンをお持ちの方に、基礎知識として、ぜひ知っておいて欲しい事柄です。

そしてもちろん、ネットで出てきた情報や、パソコンに詳しい素人の知識を頼りに、あれこれと触ってしまうことも、とても危険です。
出てきたエラーメッセージが分からなくても構いません。
とにかく、電源を切って触らないこと。
そして、私たち日本ピーシーエキスパートのような、旧型パソコンの修理経験が豊富な専門家に早く連絡をすること。
この2つを、実行して欲しいと思います。

エラーメッセージが表示される前に延命をおすすめします

今まで、エラーメッセージが出た後の対応についてお話してきました。
対応を間違えると、全てを失ってしまいかねない、会社にとってとても大事な情報です。
万が一の時には間違えないよう、ぜひ、最良の方法を選んで欲しいと思います。

とはいえ、理想形であるのは【エラーメッセージが表示される前の延命】です。
悪くなってしまった後にする対応では、緊急措置であるが故に選択が狭まってしまう可能性も。状態の良いときに予め手を打つのであれば、焦らず、ストレスもなく、幅広い選択肢から選んで対策することが叶うので安心です。

今、まだエラーメッセージが出ていない状態であれば、ぜひすぐに、私ども日本ピーシーエキスパートに、延命措置をお任せください。そして、予備機の作成も行いましょう。
万が一に備えられるのは、パソコンが問題なく稼働している『今』しか無いのです。

WindowsNT/2000/XP/7など古い産業用パソコンの場合、エラーメッセージの表示と共に、データを失ってしまうリスクがあります。
パソコンが動かなければ、設備も止まってしまいます。
メッセージが一旦出てしまえば、もう自力で直ることはありません。
そして、復旧には1か月ほどの時間を要することも少なくありません。
業務用として使っているパソコンは、【停止=損失】を意味します。1か月も止まってしまったら、その損失は計り知れないでしょう。売上はもちろん、信頼をも失ってしまいます。
延命措置は、最良のリスクマネージメント。「必要になったらしよう」では遅く、「必要性を感じていない時期にすることこそ正解」ですよ。

お客様事例

エラーメッセージの表示によるご依頼は、日々寄せられています。
以下は、エラーメッセージに悩まされた企業様の事例です。
早期復旧にて、損害を最小に抑えることができました。

企業様

ある日突然に出たエラーメッセージに驚き、どんなメッセージだったのか、控えておくことすら忘れてしまいました。
とりあえず、ネット検索でたどり着いた日本ピーシーエキスパートさんへ連絡。三次元測定機が使用できずに困っていることと、早急の復旧を依頼。すると、すぐに来ていただけました。
想定よりもかなり早く修復でき、損失を最小限に抑えることができました。本当に、ありがとうございました

日本ピーシーエキスパート

ご依頼を頂き、すぐに現地に赴きました。パソコンを拝見すると、エラーメッセージが表示されている状態でした。メインボードの故障と、それによるHDDの物理障害が確認されました。
対応としては、メインボードの交換と、HDD磁気情報の修復、OSシステムファイルの修復となり、正常動作及び、三次元測定機の専用アプリの動作も出来ることを確認。納品となりました。
また、今後に備えて、HDDを高耐久タイプSSDに交換し、延命措置を行いました

今回は、修復により、三次元測定機の専用アプリもしっかりと動作が確認され、故障前と同様に復旧することができました。

しかし、今回と同様の状況に陥った際、「アプリ情報や設定、データなど、全てを失ってしまう可能性もある」のだということを知っておかなければなりません。そうなれば、年単位でのライン停止となることもあるのです。

エラーメッセージが出る前の延命措置を、強くお勧めいたします。

当社のサービスや事例について資料でまとめてご確認いただけます。

古い産業用パソコン 修理・延命のご提案

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このコラムを書いたコンサルタント

森田 起也

森田 起也(もりた たつや)facebook

株式会社日本ピーシーエキスパート

幅広いスキルや経験を生かして、メーカーや修理会社が絶対に行わないような、マニアックな修理を得意としている。お客様のご要望・ご希望を受けとめたうえで、最も費用対効果の高い延命方法を提案する技術者。