古い産業用PCは時限爆弾~爆発をコントロールするための策
CONTROL
シリコンバレーの理想、そしてプラントの現実
私たちの強さの根源を語るには、まず私自身のキャリアについてお話しなければなりません。
シリコンバレーでの理想
私のキャリアの出発点は、希望に満ちたものでした。
早稲田大学でコンピューターの仕組みを学び、その知的好奇心は私を世界のテクノロジーの中心地、アメリカ・シリコンバレーへと導きました。
最先端のコードが世界を変える。革新的なアイデアが次々と生まれる。そんな理想と熱気に満ちた日々を過ごし、私は「技術さえあれば、どんな問題も解決できる」と信じて疑いませんでした。

プラント現場での現実
しかし、その自信は、帰国後のある「現実」の前に、脆くも崩れ去ることになります。
私は、その技術を活かすべく、日本の産業を支えるプラントの制御システムに携わる機会を得ました。
そこで目の当たりにしたのは、シリコンバレーのスマートなオフィスとはかけ離れた、油と埃にまみれ、それでも日本のものづくりを確かに支える現場の姿でした。

創業の原点
そして…あの日、それは起こったのです。
けたたましく鳴り響くアラーム、完全に沈黙した生産ライン、何をしても復旧しない制御PC。先の見えない復旧作業の中で、日に日に膨れ上がる莫大な損失額…。
私は、最新技術の知識を持ちながら何もできない無力感と、設備が止まるという血の気が引くような恐怖を、当事者として経験しました。
この時、私は絶望の淵で、一つの「真理」に気づきました。
シリコンバレーの最先端技術だけでは、現場の痛みは救えない。しかし、現場の泥臭い現実を知るだけでは、未来への根本的な解決策は生み出せない。

この「理想」と「現実」の双方を知る自分にしかできないことがある。日本の産業を、この矛盾とギャップから救い出すことこそが私の使命だと確信し、この日本ピーシーエキスパートを創業しました。以来20年あまりで、3万台以上の産業用PCを修理・延命してきました。
私たちが「世界で唯一」の選択肢である理由
私たちの強みは、この特異な経験から生まれています。
1. 「シリコンバレーの頭脳」と「プラントの心臓」を併せ持つ、唯一無二の技術力
私たちは、机上の空論で技術を語りません。
代表である私がシリコンバレーで培った先進的な知見(頭脳)と、プラント現場で鍛え上げられた現実的な問題解決能力(心臓)を融合させています。
だからこそ、最新技術の応用だけでなく、それが現場で本当に機能するか、長期的に安定するかという泥臭い視点を決して忘れません。このハイブリッドな思考こそが、他社には決して真似のできない、私たちの核心的競争力です。

2. 世界を股にかける「グローバル部品調達インテリジェンス」
古い産業用PCの修理は、部品入手の成否が99%を占めます。
私たちは、文字通り世界中を股にかける、独自の部品調達ネットワークを構築しています。
アジアの電子市場から欧米のデッドストック倉庫まで、あらゆるルートを駆使し、偽造品や粗悪品が溢れる中で本物の動作品だけを選び抜きます。
動作品が見つかるまで同じ部品を10個以上、世界中から仕入れることも日常茶飯事です。このグローバルな執念が、私たちの修理実現率を支えています。

3. お客様の痛みを「我がこと」として感じる、絶対的な人間力
どれだけ高度な技術があっても、お客様の痛みを理解できなければ意味がありません。私たちは、お客様が今感じているであろう「一刻も早く!」という焦り、「本当に直るのか」という不安を、私自身の原体験として痛いほど理解しています。
だからこそ、お客様のビジネスと心情に深く寄り添い、共に戦う真のパートナーでありたいと願っています。

時限爆弾の爆発をコントロールする~3つの延命策~
私たちの提案は、単なる技術の押し付けではありません。
シリコンバレーの先進性と、プラントの現実、その両方を踏まえた、お客様にとって最も現実的で効果的な延命策を3つご紹介します。
①【コストと効果の両立】オーバーホール
故障箇所を修理し、時限爆弾の針を先延ばしする最低限の延命策になります。
ただ、率直に申し上げます。長期的な安定を最優先されるお客様には、このプランはお勧めしません。なぜなら、あくまで延命であり、物理的な故障リスクは残るからです。
しかし、限られた予算の中で、今あるリスクを最大限低減したい、というお客様にとっては、これが最も現実的で賢明な選択となります。

②【ダウンタイム最小】ミラーPC(予備機)制作
ミラーPCは、もし時限爆弾が爆発した場合でも生産への影響を最小限におさえるための保険です。
世界中から集めた希少なパーツを使い、現在お使いのPCと寸分違わぬ「ミラーPC」を制作します。万が一の故障時も、入れ替えるだけでダウンタイムを最小限に。これは私たちのグローバルな部品調達力の結晶ともいえます。

【成功事例】 ある大手製紙工場様では、24時間稼働する監視制御PCがコンデンサ破裂でダウン。私たちは応急修理でラインを復旧させると同時に、並行して予備機を制作。担当者様は「これで夜も安心して眠れる。この安心感は何物にも代えがたい」と、心からの安堵の表情を見せてくださいました。
③【究極の延命策】仮想化プラン
ハードウェアという物理的な制約から解放し、時限爆弾そのものをなくしてしまいます。当社の仮想化は代表の私がシリコンバレーで学んだ技術を、現場のニーズに合わせて最適化したソリューションです。古いOSやアプリを最新PC上で動かし、5年、10年先の安定稼働を実現します。

【成功事例】 ある半導体製造装置メーカー様では、Windows XPでしか動かない特殊な制御端末が故障し、海外でも入手不能な状況でした。「事業の継続は不可能か」と絶望する中、私たちが仮想化をご提案。最新PC上で以前と全く同じ環境が蘇り、生産ラインの停止という最悪の事態を回避。「まさに魔法のようだ」とのお言葉をいただきました。
日本ピーシーエキスパートではこの3つのプランを中心に、お客様の状況に合わせ、現実的なソリューションをご提案しております。
未来を選ぶのは、今この瞬間です。
ここまでお読みいただき、誠にありがとうございます。
シリコンバレーの理想と、プラントの現実。その両方を知る私だからこそ、断言できます。
このまま何もせず、設備が止まるリスクを抱え続けることが、お客様の事業にとって最も危険な選択である、という事実に変わりはありません。
私たちの価値は、代表の私自身が歩んできた特異なキャリアに裏打ちされた知見と、世界中を駆け巡る部品調達ネットワーク、そしてお客様の事業を守り抜くという私たちの覚悟の対価です。

株式会社日本ピーシーエキスパート
代表取締役 森田起也
1年後、「あの時、対策しておけばよかった」と巨額の損失を前に後悔する未来と、「あの時、決断して本当によかった」と安心して事業に邁進する未来。お客様は、どちらの道を選びますか?
その「万が一」が現実になる前に、どうか一度、私たちにご相談ください。
あなたの事業の未来を変えるための、最初の一歩を踏み出すお手伝いをさせてください。