ニット工場の生産用端末（PPC-120T-EW-RT）の故障修理・延命実績

ニット工場で使用されている生産用端末パソコンが通信不能になるとご相談をいただき不具合を修復するための故障修理・延命を当社で行いましたのでご紹介いたします。

ニット工場の生産用端末が通信不能になる不具合修復

ニット工場の生産用端末が起動するが、設備との通信ができなくなってしまったので、すぐに直したいとご相談いただきました。

RTCチップの内部電池消耗による不具合

近年のPCではありえないことですが、1990年代の一部のPCに、コイン型リチウム電池が封入されたチップがはやったことがありました。
これは、CMOSの電池をチップに内蔵したもので、おそらく数十年後の内蔵コイン電池が寿命になることを想定していなかったのだと思います。

今回、この内蔵電池の電圧が不安亭になったために、PCの設定値が不安定になりIRQなどの設定がおかしくなってしまうことがわかりました。
こちらのチップから内蔵電池を取出し、脱着できるようにする改造及び、消耗品であるHDDを工業用のSSDに交換する提案を行いました。

問題が解消されただけでなく、SSDにより軽快に動作するようになりました

RTCチップを破損しないように注意深く解体をしてコイン型リチウム電池を取り出しました。
また、配線を延長し外付けのコイン型リチウム電池ソケットに接続することにより、今後は電池を交換できるように改造しました。
さらに、消耗しきったHDDから磁気情報を専用ハードウェアにてすべて取り出してSSDに転送し、いままでのWindows,アプリがそっくりそのまま動作するようにしました。
交換後には超高速のSSDを使用したため、起動や動作が非常に軽快になり、さらに使いやすくなったとお喜びいただきました。