国立大学唯一の火薬実験施設、20年選手のPCを延命──2000万円の設備更新を回避【熊本大学 産業ナノマテリアル研究所様 インタビュー】

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- 熊本大学 産業ナノマテリアル研究所
【業種】 大学教育機関・研究機関
【研究内容】 火薬銃実験等
【生徒数】 516名(工学部)

- 課題
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- 火薬や爆薬の燃焼挙動を解析する実験装置に使用していた制御用PCが突然起動不能に
- 20年以上稼働しており、既にメーカーの保守・修理対応が終了
- 新規更新には高額なコストが発生するうえ、構築にも長期間が必要で、研究活動の停止が懸念された
- 導入
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- インターネット検索で日本ピーシーエキスパートの延命サービスを発見
- 診断・検証のうえ、既存ハードを活かした修復・延命案を提案
- 実験装置との連携や制御環境を維持したまま、最小限の変更で復旧を実施
- 成果
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- 装置は従来通りの動作環境で完全復旧
- 更新時に比べて約1/40のコストで研究を継続できた
- 担当者からは「100点満点の対応」と高い評価。今後の研究でも同社のサポートに期待が寄せられている
火薬や爆薬といった高エネルギー物質を扱う数少ない研究機関として、熊本大学産業ナノマテリアル研究所は、長年にわたり安全かつ精密な燃焼実験を続けてきた。その研究を支えるのは、実験装置を制御する一台のPC。しかし、20年以上稼働したそのPCが突如起動しなくなり、研究の継続が危ぶまれる事態に――。更新コストは2000万円。そんな中、同研究所が選んだのは「延命」という選択だった。
火薬実験の最前線を支える研究所
「一度の事故も許されない」――使命を背負う研究現場
熊本大学 産業ナノマテリアル研究所は国立大学で唯一、爆薬や火薬類を取り扱った実験が可能な施設を有している。
最大約2kgの爆薬を使用できる爆発ピットをはじめ、水中爆発実験室、火薬銃実験施設などを備え、物質が破壊されるメカニズムや安全性の評価、さらにはリチウムイオンバッテリーの爆発時挙動の分析など、社会インフラの安全に直結する研究を行っている。

担当者様
一度でも事故を起こせば、もう二度と火薬を使った実験はできなくなります。この30年間、大きな事故もなく運用できているのは、設備の安定稼働あってこそです。
そう語る研究担当者の言葉には、安全と信頼を支える強い責任感がにじむ。
20年稼働した制御PCに起きた異変


20年を超えたPCが突如ダウン。実験停止の危機に
今回延命修理を依頼したのは、火薬銃実験で高速飛翔体を撮影する高速度カメラを制御する専用PCだ。
このPCは約20年にわたり稼働してきたが、ある日突然、液晶の不具合やセーフモードでしか起動しない状態に。やがて完全に立ち上がらなくなった。
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担当者様 :
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このPCが動かないと、現象の観察ができません。ただ『打つだけ』になってしまい、実験としての意味を失ってしまうんです。
予備の高速度カメラはあったが、同時稼働ができないため、実験の制約は大きかった。
特に9月には共同利用実験が控えており、修理が間に合わなければ研究計画全体に支障が出る瀬戸際だった。
メーカー対応不能の中で見つけた一筋の光
「もう直らない」古い装置に、光明を見出す
メーカーにも相談したが、補償期間外かつ特殊仕様のため、対応は困難と判断された。
そこで担当者がネット検索で見つけたのが、日本ピーシーエキスパートだった。
修理提案時には、故障箇所の写真や現状レポートが詳細にまとめられていた。
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担当者様 :
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資料が非常にわかりやすくて、どこが悪くて、どんな対応をするのかが明確でした。国立大学という特性上、予算確保には時間を要したものの、同社は柔軟に対応。納品後も安定して動作しており、特殊なPCが無事に復活したのは本当にありがたかった。
延命の効果は2000万円以上。1/40のコストで研究継続
仮に修理ができなければ、新規導入に2,000万円以上の費用が発生するところだった。
延命により、そのコストを40分の1以下に抑えられた計算になる。
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担当者様 :
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同じ機器を新しく買うのはもう不可能ですし、更新すれば研究テーマの予算を取り直す必要も出てきます。
今回の修理で大きな損害を防げたのは本当に助かりました。
共同利用実験を行う他大学や研究者からも高い評価を得ており、修理後の実験データは来年度以降の研究計画にも反映される予定だ。
蘇った装置と未来への信頼
技術への信頼と、今後の期待
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担当者様 :
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治らないかもしれないと思っていたPCが復活したときは、さすがプロだと思いました。
担当者は、PC延命を“単なる修理”ではなく、「装置を動かし続けるための支援」として実感している。
施設特有の粉塵環境に合わせ、今後はホコリ対策などの保守相談も検討中だという。
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担当者様 :
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特殊な制御PCや古い装置でも、御社なら対応してもらえると安心して紹介できます。
日本のものづくりや研究インフラを支える重要な役割を担っていると思います。
最後に、同社への評価を尋ねると、「100点」と即答。
「現状復帰できたことがすべて。期待以上の対応でした」と笑顔を見せた。
爆薬実験という極めて特殊な分野でも日本ピーシーエキスパートの修理技術は今日も“見えない安全”を支え続けている。

お忙しい中インタビューにご協力いただきありがとうございました。
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