シャシダイナモ端末修理｜FDD故障で起動しない旧型PCを延命

シャシダイナモ用端末において、フロッピーディスクを読み込まずMS-DOS等のOSが起動しない不具合が発生。メーカー不明・型番不明の旧型PCのため修理が困難な状況でした。本案件ではFDDの交換修理に加え、電源ユニットの製作や冷却機構の強化を実施。今後5年間の稼働を見据えた抜本的な延命処置を施しました。

3000万円の設備更新を避け、旧型PCの長期安定稼働を希望

シャシダイナモ用端末が1ヶ月前から故障し、OSが起動しない状態でした。メーカー不明かつ型番不明の装置であり、システム全体の入れ替えには3000万円近い費用を要するため、現在の運用環境を維持したままの修理を強く希望されていました。お客様は価格よりも信頼性を重視されており、今後5年以上にわたって業務を継続できるよう、旧型PCの弱点を克服した上での確実な延命処置を求めておられました。

FDD交換と独自パーツ製作による包括的なシステム延命を提案

まずはFDDのオーバーホールと交換を行い、OSが起動しない問題を解決しました。さらに、メーカー不明の筐体に合わせたオリジナル電源ユニットの製作や、CPU・システム全体の冷却機構を大幅に強化するプランを提案。経年劣化による熱暴走やフリーズを防ぐため、I/Fボードの冷却も強化しました。MS-DOS環境を保護する予備FDの製作も含め、長期安定稼働を実現するための最善策を提示いたしました。

シャシダイナモ端末が完全復旧。冷却強化で高い信頼性を確保

修理の結果、FDDから正常にOSが起動するようになり、シャシダイナモ用端末としての機能が完全に回復しました。電源ユニットの刷新と冷却強化により、型番不明の旧型PC特有の不安定さが解消され、以前よりも安定した動作を確認。予備のシステムFDを10枚製作したことで、万が一のメディア劣化にも備えています。高額なシステム更新を回避し、信頼性の高い装置として再び現場で長期間活用いただける状態となりました。