アライメントテスター用PCの延命により数千万円の設備投資が不要に!
お得意様向けの整備を続けていけることに【A自動車様インタビュー】
-
有限会社A自動車様[社名非公開]
- 【業種】 自動車整備工場
- 【従業員数】 ー
- 課題
-
- 20年間使っているアライメントテスター用PCが動かなくなり仕事ができなくなった
- 高価な機械なので買い替えずに、PCを修理・延命して自動車整備を続けていきたい
- 導入
-
- 故障修理・オーバーホールによるパソコン復旧
- HDDから産業用高耐久ストレージにデータを移行
- 成果
-
- お得意様のために整備の仕事を続けていけるようになった
- 数千万円かかるレーザーで測る3Dタイプの設備への投資が不要に
自動車整備工場の有限会社A自動車様より、アライメントテスター用PCが故障したので故障修理と延命を行いたいと日本ピーシーエキスパートにご相談をいただきました。
アライメントテスターは高価な機械ですので買い替えることが難しく、今あるものを生かして自動車整備を続けていきたいというご要望でした。
今回の修理/延命コンサルティングを振り返りながら、社長のAさんに日本ピーシーエキスパートの支援で得られた成果や率直な感想を伺いました。
いつ壊れるのか不安を抱えながら20年間、アライメントテスター用PCを使い続けている
ー まずは、御社の事業について教えてください。
森田
A自動車様は自動車整備業の会社ですが、具体的にはどのような整備を行われてますか。
A社長
自動車整備業で起業して55年目になります。途中で法人化して国土交通省の指定工場として車検メインでやってます。個人のお客様が中心です。
ー 今回、修理を依頼されたパソコンは、主にどういう用途で使われている産業用PCになりますか。
-
A社長 :
-
BEISSBARTH(バイスバース)というドイツ製のアライメントテスター用の古いパソコンの修理を依頼しました。
IBMのDOSコンピューターなんですが、Windowsが出た時点でもうサポートが終了になっていたので、いつかは壊れるんだろうなとずっと不安を抱えながら使ってました。
今回、修理を行ったバイスバースのアライメントテスター用DOSコンピューター
-
森田 :
-
その機械は大体、何年間ぐらい使われていましたか。
-
A社長 :
-
20年間使ってました。
アライメントテスターは車のタイヤの位置を測定する機械なんですが、たまたま昨年、一度止まってから仕事ができなくなりました。
そのタイミングでお取引があった会社さん全部にお断りを入れて、その仕事自体を一旦辞めたんです。名刺とかホームページにも載せてたんですけど、機械が動かないと仕事にならないので、それも消しました。
アライメントテスターは自動車整備には欠かせない機械です
エラーメッセージが出てPC停止。もう商売には使えない
ー 故障した時の症状について詳しく教えていただいてもいいでしょうか。
-
A社長 :
-
モニターに「制御装置異常」というエラーが出てきて、そこから全く動かなくなってしまいました。
自分でもいろいろ試して、ヒューズの接触不良があったので、そこをちょっと直したりして騙し騙し使ったんですけど。古い機械なのでいつ同じように止まっちゃうんだろうと考えたら、商売としてはもう使えないのかなと思いました。
最小限の延命でもかなり手厚い作業だと感じ、修理をお願いする
ー 当社のことは、どのように知りましたか。
-
A社長 :
-
Yahooで検索して知りました。
何社か修理会社のホームページが出てきたんですが、たまたまピーシーエキスパートさんのHPでアラインメントテスターを修理した実績を何台か拝見しました。うちと同じ機種も載っていたので、ここなら頼めるなと思いました。
-
森田 :
-
メーカーさんや他の修理会社にも相談されたんですか?
-
A社長 :
-
してないです。まずはここのお店に聞いてみようと思いました。
メーカー自体は自動車関係では最大手の輸入会社さんなんですが、10数年前にサポートは終了していると言われていましたので。
ー 日本ピーシーエキスパートに修理を依頼しようと思った理由を教えていただいてもいいですか。
-
A社長 :
-
正直言うとこれぐらいって決めていた予算よりも予算オーバーだったんですけど 最小限の延命っていう形を選んでも、それでもかなり手厚い作業だっていうのが見えていたので、それでも安心だなと思ってお願いしたところです。
あと、とにかく回答が早かったからです。メールで最初に質問した時、その日か次の日ぐらいに返事が来ていたので、この担当してる方が詳しい方なんだなっていうのはすぐわかりましたから。
事前に担当する方が決まっていたのも大きかったです。
僕らの会社って相当田舎にあるので、どの会社ともメールや電話だけのやり取りにはなるのですが、やっぱりこういう方が担当してくれてるんだっていうのをズームなりのミーティングで事前にわかっているということが僕らのような町工場にしたらすごく安心でした。
ー ちなみに発注の際、不安だった事はありますか。
-
A社長 :
-
仮にもう直らないで帰ってきても、新しい機種はものすごく高くて買えないので、もうその時はこの仕事は一旦終わりにしようというぐらいの覚悟でした。
そう思いながらのお願いだったので直って帰ってきた時点で、こんな古いパソコンでも修理できる人がいるんだと感動しました。真っ先に開けて車に繋いで測定してみたんですが、ちゃんと動くのでやった!と思いました。
私としては助けてもらったっていう感じ方が強いです。
修理後、アライメントテスターも問題なく動くように
パソコンを修理・延命できたことで、お得意様向けの仕事を続けていけることに
ー 今回、パソコンを修理と延命できたことで、どのような点が効果としては大きかったですか。
-
A社長 :
-
この仕事って他の会社さんがあんまりやってない仕事を半分興味本位というか趣味みたいなところからスタートして自分の技術にしていきました。
パソコンが動かないことでその作業ができなくなってしまうのが寂しかったのと、同業他社からの外注作業は一旦やめにしてでも、自社のお客様の整備作業後の完成検査にだけは使えるようにしたいっていう希望があってパソコンの修理と延命に出したので、作業完了のお知らせが来たときは、何よりお得意様のためにその仕事を続けていけるのが嬉しかったです。また、最新機種の導入に数千万かけて一か八かっていうわけにはいかないとも思ってました。
昔は調整機能がいっぱい付いてる車が一時期のブームであったんですが、今はそういう車がほぼないんです。
これからもしこれを商売にしようと思ったら相当な覚悟でやらないと回収できないっていうのはわかってましたから。あと、うちの機械は接触型なんですけども、今はレーザーで測る3Dタイプが主流になってるので、 それを導入するとなると僕らみたいな小さな会社で数千万円の設備投資するのはもう無理というか相当無理をしないといけないです。
担当者が技術者で説明もきちんとしてもらえるっていうところは紹介しても全く恥ずかしくない
ー もし、お知り合いの会社で、産業用PCのトラブルで悩んでいる会社があったら自信を持って紹介できそうですか。
-
A社長 :
-
もちろんです。困っている方がいたら、こういう風に検索したら御社のホームページをすぐ見れると皆さんに教えてあげたいですね。
実は地元の上部団体の会合とかで話したりしました。今回多少お金はかかったけどこうやって直してもらって機械が使えることになったんだよねと。
-
森田 :
-
ありがとうございます。
-
A社長 :
-
森田さんが古いDOSのパソコンでも、ドイツ製のコンピューターでも修理できますよと言われてたのも大きいです。
そこが信頼っていうか自信の表れでしょうし、まして担当者が技術者で説明もきちんとしてもらえるっていうところは紹介しても全く恥ずかしくない会社さんだと思いました。
-
森田 :
-
以前、全く同じバイスバースの機械の修理で実際の自動車整備会社にも行ったこともあり、よく分かっている機械でしたので。
基本的に工業製品っていうのは誰かが作ったものなので誰かが作ったものってことは直せるってことでもあります。 おそらくA社長も車が故障してたら大体直るっていう感覚が 多分あると思うんですけどちょうどそれと同じですね。
ー 最後に、日本ピーシーエキスパートに今後期待することなど一言お願いしてもいいでしょうか。
-
A社長 :
-
今、時代がどんどん変わってきてますよね。手先を動かして物を直すっていう方が少なくなってきてると思うんです。
楽な仕事ばっかりじゃないけども、そういう仕事もこれからも先細りしないように続けていかないと物を直すとか物を作るっていう分野がなくなっちゃうんじゃないかと心配してます。
僕も頑張りますから森田社長にも頑張ってほしいです。
-
森田 :
-
はい。日本の製造業が今ピンチですので盛り上げていきたいと思ってます!