お客様インタビュー
INTERVIEW

NCルータ制御用PCの故障でリピートの仕事が出来ない・・・
それがPC延命により数億円規模の設備更新が不要に!【モリサキ工芸様インタビュー】

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  • 有限会社モリサキ工芸様
    【業種】 プラスチック加工業
    【従業員数】 5名
    課題
    • 12年以上使用しているSHINX製NCルーター制御用PCが故障
    • これからも使い続けたいので修理と延命を行いたい
    導入
    成果
    • 数億円規模の新規設備の入れ替えが不要に
    • 10数年間も設定の作り込みをした機械をそのまま使っていける
    • これまでのリピートの仕事も続けていけるようになった

有限会社モリサキ工芸様は愛知県でプラスチック加工業をされている会社です。
12~13年前から使っているSHINX製NCルータ制御用PCの修理と延命を行いたいと日本ピーシーエキスパートにご相談いただきました。

今回、日本ピーシーエキスパートの支援で得られた成果や率直な感想について同社の代表である森埼社長にお話を伺いました。

12年以上使っているNCルータを制御するパソコンが故障

ー まずは、御社の事業について教えてください。

森田

森田

モリサキ工芸様はプラスチック加工をされている会社ですが、具体的にはどのような加工をメインとされてますか?

森埼氏

森埼社長

当社は愛知県でプラスチック加工業を行っています。創業は昭和30年代、父の時代から続く会社です。現在の業態になったのは1995年からで、約30年の歴史があります。

現在の主な事業は、半導体洗浄用装置の主に樹脂のエンジニア、プラスチックの部品加工が多くを占めています。また、その他にも医療機器や食品関連、自動車産業の部品も手掛けております。

ー 今回、修理を依頼されたパソコンは、主にどういう用途で使われている産業用PCになりますか。

森埼社長 :

半導体や医療機器の部品を加工する時に使っているNCルータを制御するためのパソコンです。
SHINX(シンクス)というメーカーなんですが、パソコンを使ってNCルータを制御できるということで12~13年前に導入しました。

SHINX製NCルーター20ZXGN SP

SHINX製NCルーター20ZXGN SPと制御用PC

ー 故障した時の症状について詳しく教えていただいてもいいでしょうか。

森埼社長 :

初期の症状で言うとUSBが認識しなくなったり、マウスが動かなくなったり。NCルーターとそのパソコンとの通信が悪くなったりしてました。

決定的に動かなくなるのではなく、通信するようになると動き出すんですが、感覚としてはどこかの線が切れたような感じで途中で止まったりしてました。
今日はなんか調子悪いな。でも、また次の日になると普通に動いたりする感じです。

このような状態で騙し騙し2~3年は使っていました。

森田 :

そんな状況では業務に支障をきたしますね。

森埼社長 :

全く動かなくなって仕事ができないというわけではなく、2~3回パソコンを立ち上げ直すと直るといった軽い症状が 割と長期的に出ていました。
ソフトをインストールしてくださいといったようなメッセージが出る時もありました。

それでも機械自体は動いてたんです。
でも、いよいよ調子が悪くなって、これはまずいと・・・

調子が悪くなった12~13年前に導入したWindows2000パソコン

NCルーター制御用のWindows2000パソコンは12~13年前に導入

機械メーカーに相談するも、設備一式の入れ替えをすすめられ、社内で何度も話し合う

ー パソコンの調子が悪くなってからどうされたんですか。

森埼社長 :

パソコンが調子悪くなったので修理してほしいとメーカーさんにお願いしました。その時は、これはパソコンの問題だから、PC修理は対応できないと言われるだけでした。

メーカーはいわゆる機械屋さんなので機械に関してはプロなんですけど、パソコンのプロではないので、そのパソコンが壊れたら、設備ごと入れ替えるしかないといった回答でした。メーカーしか頼るとこがなかったので、その後も何回か来てもらいました。

森田 :

機械のメーカーさんは、パソコンに関しては詳しくなかったということですね。

森埼社長 :

そうですね。ただ、メーカーの言う事もよくわかります。パソコンが壊れてるのはどうしようもないと思いますので。
パソコンを新しく入れ変えてもらえないかお願いした時は、パソコンで制御装置のモーターを制御しているので、10数年も経つと装置自体が変わってるので、装置ごと一式入れ替えることになると言われました。

NCルータ自体は壊れてないんですが、パソコンを入れ替えるとなると、制御サーボモーターを変えたり、アンプ変えたり、ほぼ全部を取り払って、その残った機械に新しいモーターをつけてとなると、新しく入れ替えるのとあまり変わらないんだと思います。

ただ、 何度も言いますが、パソコンの調子は悪いんですが、NCルータのほうは全然問題ないんです。例えば、機械を制御してるパソコンの調整が悪いから、寸法精度が悪くなっていくということもなく、寸法精度的には安定していました。

そうこうしているうちに、日に日にパソコンの症状が 悪くなって、本当に買い替えるしかないのかと、社内で何度も話し合いしました。

森田 :

ちなみに、装置全てを入れ替えた場合、どれぐらいの費用がかかるんですか?

森埼社長 :

想像以上の金額でした・・・
ウチが導入した10年以上前だと、シンクスは独自でパソコンを制御装置代わりに使って機械を動かすシステムだったので、我々のような中小企業でもコスト的にも安く抑えられて導入しやすかったんです。
現在は機械自体の価格が上がったり、壊れにくい産業用PCを使用するなどの対策をされているので金額がかかるのかもしれません。

森田 :

導入されている会社も多そうですね。

森埼社長 :

使っている会社は多いと思うんですよ。実際、周りの会社でもすごく多いです。

森田 :

パソコンに詳しくない技術者の人でも使えるからですか?

森埼社長 :

そうです。今のファナックの制御装置であれば、まずはその制御版の使い方を覚えることから始めて、どこにどういうスイッチがあるかを覚えないといけないんです。
それが、シンクスの場合はパソコンなんで、マウスとキーボードの使い方はみんな使い慣れているので、導入のハードルが低いのもあってすごく採用されたんだと思います。

だから、ウチのようにシンクスの昔の機械を使っていてパソコンだけが故障して困ってる会社は山ほどあるでしょうね。 中には泣く泣く機械は壊れてないのに設備一式を入れ替えている会社もあると思います。

森田 :

実はシンクスのNCルーター制御用PCは、別件で修理中です。

森埼社長 :

そうなんですね。うちは直していただいてほんとに助かりました。その後、 ノントラブルで来てるのもありがたいです。

古いWindowsパソコンの修理経験が豊富な日本ピーシーエキスパートと出会う

ー 当社のことは、どのように知りましたか。

森埼社長 :

Yahooで産業用のパソコンの故障とかで検索して探しました。

確実にパソコンが悪いだろうという見当がついていたので、現在のパソコンがWindows2000なのでとにかく古いWindowsパソコンの修理できるところを探していて御社を知りました。

森田 :

Windows2000パソコンの修理事例で探していたら、たまたま当社のホームページにたどり着いたということですね。とても参考になります。

森埼社長 :

だから御社に行き着くまでに沢山のホームページを見て、色々なとこに電話して、話を聞いて、でもなんか違うなと感じていました。

それが、日本ピーシーエキスパートさんに電話したら森田さんに電話が繋がって 最初に話した時にスパッと言われたのは「直ると思います」ということでした。

森田 :

そうでしたね(笑)。

森埼社長 :

よかったと思って。ほっと安心しました。
社内のみんなにも「こういうとこ見つけたんだけどどう思う?」と話して、あとはお願いするのかしないのかを早めに決めようと考えていました。

当然、機械のメーカーさんにも日本ピーシーエキスパートさんに修理を依頼することは話したんですが、古いパソコンの修理はお金かけた割にはうまくいかないケースが多いのでやめたほうがいいようなことは言われました。

ただ、私としては 必ずしも全部が全部同じ修理会社に頼んでるとは思っていなかったので、あまり気にはなりませんでしたが。

湧き出る自信を信用し日本ピーシーエキスパートにかけてみることに

ー 日本ピーシーエキスパートに修理を依頼しようと思った理由を教えていただいてもいいですか。

森埼社長 :

安心感といいますか、何社も 問い合わせしたのでわかりますが、森田さんとは初対面ですけど、やっぱり信頼感が違いました。

森田 :

具合的にはどのようなところですか?

森埼社長 :

ほとんどのところが逃げ道を探されると言いますか、うまくいかなかったことが話の内容として先に出てきてました。
そうなると、こちらとしてはそのリスクをハナから考えて動かないかもしれないがやってみるっていうスタンスなのか、ダメ元でもやってみるっていう言い方が正しいかわかりませんが、どちらなのかを考えました。

結論としてはやっぱり自信がない人っていうのは、そういう説明になってしまうんじゃないかと。

森田 :

やったことがないから自信がないのかもしれませんね。

森埼社長 :

そうだと思います。最初の電話の窓口に出られた人が、いわゆる電話のオペレーターみたいな人で詳しいことが分からない人だと、頼む方としてはものすごく不安でした。

日本ピーシーエキスパートの場合は、いきなり技術者の方に直接繋がってリスクについても丁寧に説明されました。

森田さんは正直にこういう場合だったら多分修理は無理だと詳しく話されましたので、 こちらもそのあたりのリスクも含め理解できました。

素人でも納得できる説明でしたので、そうなったら無理だなとこちらも諦めがつきます。
そういう納得のいく説明をしてもらったので、 あとはこちらがやるかやらないかを決めるだけでした。

森田さんの経験上、それぐらいの症状だったら直ると思うと言われたのが大きかったです。

ー 当社の提案内容についてはどう感じましたか。

森埼社長 :

提案書や見積の説明をズームで1時間ほどしてもらったんですが、森田さんが持ってる自信みたいなものが画面越しに伝わってきて、間違いないだろうなと感じました。

森田さんがダメだと言うんであれば、しょうがないねと諦めがつくというか。 そういう信頼が置ける人だなという。

森田 :

ありがとうございます。

森埼社長 :

なんて言うんでしょうね、 自信のある、経験のある人の一言一言っていうのは重みがあると感じました。
そこまで口が上手い人ではないので、多分不器用な人だと思いますが、それがやっぱり真実を語ってるなと感じました。
そこら辺がよく伝わって、この人にお願いしよう、この人にやってもらおうと決断しました。
正直言うとズームで話した時にはもう決断してたんですけど、それは森田さんの人柄だと思います。

森田 :

ありがとうございます。当社ではお客様の状況に合わせて複数のプランをご提案してますが、それについてはどう思われましたか。

森埼社長 :

3つぐらい選択肢を提案してくれて、どこまでやるかをこちらに委ねてもらったというのは良かったと思います。

たくさんその選択肢を作ってほしいわけじゃなくて、複数の提案の中に、自分の思ったプランがあれば、これにしますと決めやすいですので。

一択だと、やっぱりこれしかないの。こちらが思っている事と、提案が一致していればいいのですが、もしこちらが思っている内容と違う場合は、素人ながらにこういう方法もあるんじゃないかなと思ってしまいますので。

ー ちなみに発注の際、不安だった事はありますか。

森埼社長 :

こんなご時世なので、漠然とですけど騙されることも考えはしますよ。パソコンを送っても、それっきり何も連絡がなかったらどうしようとか。
ただ、森田さんとはZOOMでお話していたので、この人なら大丈夫と思ってました。

技術的な事も、日本ピーシーエキスパートさんのホームページの中で、同じような修理事例が掲載してあって、この会社もうまくいったんだ、あの人もうまくいったんだというのを見ていたので問題ないかなと。

パソコンが直ったことで機械を入れ替えずに済み、リピートの仕事も続けられるように

ー 今回、パソコンを修理+延命できたことで、どのような点がメリットとしては大きかったですか。

森埼社長 :

費用的な面もですが、今までその機械で行っていたリピートの仕事が出来るようになったのが大きかったです。その仕事はやっぱりその機械じゃないとできない部分もありますし。

また、機械ごとの設定というのがその会社のノウハウになるんですが、機械を新しく入れ替えたら、独自に改造を施していた細かな設定がなくなってしまいます。
10数年間も設定の作り込みをした機械なので、それがなくなってしまうのは会社としてのダメージはものすごく大きいと思います。

森田 :

たしかに製造業のお客様はそのあたりの独自のノウハウのことはおっしゃられます。

森埼社長 :

機械をポンと入れ替えたから、明日から同じ仕事ができるのかと言うとそうではないんです。そこまで持っていくためにしばらくは試行錯誤する必要があるので、そういう時間的なロスが大きいです。

森田 :

そうですよね、機械を入れ替えると社員教育からまた必要になってきたりしますし。

森埼社長 :

そういうのまで換算したら、今回パソコンが直った効果としては数億円規模ぐらいのメリットはあったと思います。

森田 :

ちなみになんですが、パソコンが直って戻ってきた時の社内の反応などはいかがでしたか。

森埼社長 :

それはみんな喜びますよ。メーカーに症状を言った時点でダメだと言われてたので、みんなはもう半ば諦めてました。
なので、「おお、すごい。直せるところがあったんだ!」と喜んでいました。

あと、私が色々インターネットで探して日本ピーシーエキスパートさんに行きついたんですが、そのことがすごいと私自身が褒められました(笑)。私が直したわけじゃないんだけど。

産業用PCが直ったことで業務を再開できるように

産業用PCが直ったことで業務を再開できるように

これからも困っている中小企業の製造業を救ってほしい

ー その後、パソコンの調子はいかがですか。

森埼社長 :

直していただいてから、全然問題なく、不満もなく、どこかがおかしいわけでもなく、ほんとに元通りになって帰ってきたんで毎日稼働させてます。

修理して動くようにはなったけど、 機能が制限されて、ここの機能が使えなくなったりしたということはよく聞くので、多少それも覚悟してましたが、そういうことも全くなく、最初に買った時の状態に戻って帰ってきた感じです。

森田 :

私たちの仕事はパソコンを修理することではなく、これまで同様に業務で使えるようにすることが使命ですので。

ー もし、お知り合いの会社で、産業用PCのトラブルで悩んでいる会社があったら自信を持って紹介できそうですか。

森埼社長 :

もちろんです。今回は、NCルータ制御用のパソコンだったんですが、うちの社内の設備としては、3次元測定機とかもパソコンありきの測定機なので。今回パソコンが壊れると業務が止まってしまうリスクを実感しました。

お客さんや他の加工屋さんで、パソコンが古くなって壊れたから測定器ごと入れ替えてるという話も現状ちらほら出てきてますので教えてあげたいですね。

森田 :

ウチは3次元測定機のパソコンの修理依頼も多く手掛けており、中でもミツトヨは多いです。
ひとつアドバイスとしては、PCが壊れる前にせめてハードディスクのバックアップだけでも取っといた方がいいですよ。

森埼社長 :

ウチには古い3次元測定機が1台あるのですが、今のところ調子悪くもないし、パソコン自体も良好なんですが、壊れた場合の事がたまに頭をよぎります。
また、その時には森田さんのところにお世話になりますので。

森田 :

はい。お気軽にご相談ください。

森埼社長 :

これからは日本ピーシーエキスパートさんのような仕事の需要は増えると思います。
Windows2000とかあのあたりのパソコンに接続されてる機械の調子が悪いとよく聞きます。

三次元測定機自体はそんなに壊れるものじゃないんで、あんな頑丈なものが、パソコンが壊れただけで使えなくなって設備ごと入れ替えとなったらショックですよね。
ウチのように機械メーカーにパソコンの故障が原因なのでもう対応できませんと言われるとほんとどうしようかとなってしまいます。
余裕のある会社の場合は設備ごと買い替えできるんでしょうけど。

修理して動くようにはなったけど、 機能が制限されて、ここの機能が使えなくなったりしたということはよく聞くので、多少それも覚悟してましたが、そういうことも全くなく、最初に買った時の状態に戻って帰ってきた感じです。

ー 最後に、日本ピーシーエキスパートに今後期待することなど一言お願いしてもいいでしょうか。

森埼社長 :

これからも私どものような 困っている中小の製造業をどんどん救ってあげてほしいです。

森田 :

ありがとうございます。製造業の未来のために頑張ります!

森埼社長 :

困ってる会社はたくさんあると思うので。私が知ってる限りの人たちには、こういう風にウチの場合は直ったよとお伝えしたいと思います。

私は本当に足掛け2年ぐらい困っていました。これじゃダメだな、ここじゃないな、あそこじゃないなと自分で色々やってきて、最後に日本ピーシーエキスパートさんに行き着いて本当に助けられました。

もっと早くお会いしていればモヤモヤした2年間を過ごさずに済んだと思います。

当社のサービスや事例について資料でまとめてご確認いただけます。

古い産業用パソコン 修理・延命のご提案

社内での検討や事例をまとめてご覧になりたい方のために、日本ピーシーエキスパートのサービス紹介や会社概要をPDF にてご用意しました。

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森田 起也

森田 起也(もりた たつや)facebook

株式会社日本ピーシーエキスパート

幅広いスキルや経験を生かして、メーカーや修理会社が絶対に行わないような、マニアックな修理を得意としている。お客様のご要望・ご希望を受けとめたうえで、最も費用対効果の高い延命方法を提案する技術者。