OS/2 Warp搭載 東京精密三次元測定機 TSM-845GV-B01 修理

東京精密製の三次元測定機で使用される制御用PC（TSM-845GV-B01）の修理実績です。OS/2 Warpを搭載した重要設備ですが、電源を入れてもモニターに何も映らず、起動しない状態でした。メーカー様では対応外とされ、業務停止の危機に瀕されていたお客様より、緊急の復旧をご依頼いただきました。

メーカー修理不可の三次元測定機を納期最優先で復旧させたい

東京精密製の三次元測定機を制御するPC（TSM-845GV-B01）が、ある朝突然起動しなくなりました。OS/2 Warpで稼働する本機は、平日は常時稼働する工場の要です。設備メーカー様へ相談したものの「PCは専門外」と断られ、途方に暮れておられました。1年後にはシステム入替を予定していますが、直近の生産を止めるわけにはいかず、費用よりも納期最優先での「起動しない」症状の解決を強く要望されました。

メインボード解析と産業用ストレージへの換装による延命修理

検査の結果、TSM-845GV-B01のメインボード故障と特定しました。即座に基板補修を行うとともに、経年劣化したCPU冷却機構のオーバーホールをご提案しました。また、OS/2 Warpのシステムデータ保全のため、磁気情報の抽出を行い、高信頼性産業用ストレージへ換装。東京精密三次元測定機の制御PCとして、残り1年の稼働期間を「起動しない」トラブルなく完走できるよう、耐久性を重視した処置を行いました。

三次元測定機の早期復旧に成功し、生産ラインの安定稼働を実現

独自ノウハウによるメインボード修復により、東京精密三次元測定機（TSM-845GV-B01）は正常に起動いたしました。OS/2 Warp環境も無事に維持され、懸念されていたデータ消失も回避。納期最優先というお客様のご要望にお応えし、最短工期で現場へ返却いたしました。「起動しない」という不安が解消され、システム更新までの1年間、安心して業務に専念していただける環境が整いました。